恋愛ではよく、「面白い人がモテる」「会話が上手い人がモテる」と言われます。
これはたしかにそうです。一緒にいて楽しい人は、また会いたいと思われやすいですし、会話していて心地いい人は恋愛でも強いです。
ただ、ここで大きな誤解が起きやすいです。
「面白い会話をしなきゃ」と思った瞬間、多くの女性は、芸人さんのような面白さを目指してしまいます。誰が聞いても笑える話をしなきゃいけない。ちゃんとオチのある話をしなきゃいけない。場を盛り上げなきゃいけない。退屈させちゃいけない。
でも、恋愛で必要な面白さは、そこまで大げさなものではありません。
彼に「この子といると楽しい」と感じさせたいなら、あなたが面白い話を用意する必要はありません。むしろ大事なのは、二人の間だけで面白くなる空気を作れることです。
恋愛の面白さは、万人受けしなくていい
まず整理したいのは、恋愛で必要な面白さは、万人受けする面白さではないということです。
誰が聞いても面白い話。初対面の場でもウケる話。どこで出しても笑いが取れる話。
こういう話ができる人は、たしかにすごいです。ただ、それはどちらかというと落語家さん、芸人さん、ホストさんのように、相手を楽しませること自体が仕事の人に求められる力です。
恋愛では、相手はお客様ではありません。
あなたが彼を楽しませる側で、彼がお客様として座っているわけではないですし、彼もあなたを楽しませるためだけに存在しているわけではありません。
恋愛は接客ではなく、関係づくりです。
だから、彼との会話で見るべきなのは「私はちゃんと面白い話ができているか」ではありません。
大事なのは、二人の間だけで面白くなる空気があるかどうかです。
他の人が聞いたらそこまで面白くない話でも、二人の間ではなぜか笑えることがあります。
「あれ、さっきのやつ面白かったよね」
「それ、前にもあったよね」
「なんか分かる、それ」
こういう小さなやり取りです。
外から見ると、大した会話ではないかもしれません。でも、恋愛ではこの小さなやり取りがかなり強いです。
いわゆる、身内ネタの面白さです。
恋愛の会話における面白さなんて、意外とそんなものです。
カップルYouTuberの会話が面白く見える理由
男女のカップルYouTuberを見ると、この感覚はかなり分かりやすいです。
表舞台に立っていて、人気があって、たくさんの人に見られている二人でも、普段の会話をよく見ると、意外とくだらないことを話していたりします。
もちろん、企画として面白く作られている部分はあります。
でも二人の自然な会話だけを見ていくと、毎回ものすごいオチのある話をしているわけではありません。すごく練られたトークをしているわけでもありません。冷静に文字だけで起こしたら、そこまで大した話をしていないこともあります。
それでも、なぜか見ていられる。
理由は、二人がよく笑っているからです。
片方がしょうもないことを言って、もう片方が笑う。片方が変なことをして、もう片方が「なにそれ」と笑う。その空気に、見ている側もなんとなく乗せられる。
つまり、すごい話をしているから楽しいというより、二人が同じものを面白がって、同じタイミングで笑っているから楽しく見えるんです。
恋愛の会話も、これにかなり近いです。
彼と話すときに、あなたが芸人さんみたいに面白いことを言う必要はありません。
むしろ、二人の間だけで「なんかこれ面白いね」と感じられる空気があるほうが、彼にとっても一緒にいて楽しい時間になりやすいです。
身内ネタが面白いのは、共通認識があるから
では、なぜ身内ネタのような面白さが恋愛では強いのでしょうか。
身内ネタが面白いのは、話そのものがものすごく優れているからではありません。
同じ経験がある。同じものに興味がある。同じ背景を知っている。同じ温度で見ている。
だから面白くなるんです。
たとえば、昔一緒に行った場所の話。二人だけが見た変な出来事。彼が好きなものについて話しているときの妙な熱量。あなたがそれを見て、「そこそんなに語るんだ」と笑ってしまう感じ。
こういうものは、知らない人が聞いてもそこまで面白くありません。
でも、二人の間では面白い。
ここが大事です。
恋愛で欲しいのは、誰にでもウケる面白さだけではありません。誰にでもウケる話は、ある意味で相手を選ばない面白さです。
相手が誰でも笑える。どの場でも成立する。初対面でも使える。
それは会話力としてはすごいです。
でも恋愛で刺さるのは、そこだけではありません。
彼に「この子と話すの、なんか楽しい」と感じさせたいなら、必要なのは「この話を面白がってくれるの、この人だけかもしれない」という感覚です。
自分のしょうもない話を笑ってくれる。自分が面白いと思ったことを、一緒に面白がってくれる。他の人には伝わらなそうな感覚を、この人は分かってくれる。
この感覚があると、会話がただの会話ではなくなります。
彼の中で、
「この子には伝わる」
「この子の前だと自然に笑える」
「この子と話すの、なんか楽しい」
という感覚に変わっていきます。
恋愛でいう「面白い」は、爆笑だけではない
ここでいう面白さは、爆笑する面白さだけではありません。
興味深い。味わいがある。なんか分かる。一緒に見ていると楽しい。
古典的に言えば、いとおかしです。
笑いとしての面白さだけではなく、「一緒に感じられること」そのものが面白さになるんです。
だから、一緒に笑うタイミングが大事になります。
同じものを面白いと思えるから、同じタイミングで笑える。同じものに興味を持てるから、相手の話を自然に面白がれる。
このとき彼は、ただ笑ってもらえたと感じるだけではありません。
「自分の感覚を分かってもらえた」と感じます。
これは恋愛ではかなり大きいです。
彼にとって、自分の感覚を分かってくれる女性は、一緒にいて楽な相手です。無理に説明しなくても伝わる。頑張って盛り上げなくても、自然に空気が続く。
この感覚を持たせてあげられると、恋愛の温度は上がりやすくなります。
男性も「面白い話をしなければ」と焦っている
ここからは、彼側で何が起きているかを女性目線で見ていきます。
好きな人の前で緊張しているのは、女性だけではありません。
男性側も、かなり緊張しています。
面白い話をしなければ。退屈させたらどうしよう。変な空気になったらどうしよう。楽しい男だと思われなかったらどうしよう。
こう思っている男性は多いです。
特に、まだ関係が浅いときほどそうです。
デート中に沈黙ができると、「やばい、何か話さなきゃ」と思う。あなたの反応が薄いと、「今の話、つまらなかったかな」と思う。
女性側から見ると、彼が普通に話しているように見えるかもしれません。でも彼の内側では、けっこう頑張っていることがあります。
ここで大事なのは、彼に「この子といると楽しい」と感じさせたいなら、このプレッシャーを外してあげる必要があるということです。
彼が、会うたびに面白い話をしなければいけない、毎回盛り上げなければいけない、退屈させないように頑張らなければいけないと感じていると、あなたとの時間は少し息苦しいものになります。
彼があなたを嫌いという話ではありません。あなたに魅力がないという話でもありません。
ただ、彼の中で「この子といると、自分が頑張って楽しませなきゃいけない」になっていると、だんだんしんどくなるんです。
彼に一緒にいて楽しいと感じさせたいなら、あなたが面白い話をするより先に、「この子の前では、そんなに頑張らなくても大丈夫」と思わせてあげることが大事です。
自分の話を自然に受け取ってもらえる。頑張って盛り上げなくても、一緒に楽しめる。無理に面白い男を演じなくても大丈夫。
この安心感を与えられる女性は、男性にとってかなり居心地がいいです。
彼のプレッシャーは「僕の話を面白がってくれる」で外れる
では、そのプレッシャーはどうすれば外れるのでしょうか。
ここで二人の認識がズレやすいです。
女性側は、自分がもっと面白い話をしなきゃいけないと思いやすいです。でも彼を楽にさせたいなら、あなたがすごく面白い話をするより、彼の話を興味深く聞いてあげるほうが大事です。
彼が面白いと思ったことを、一緒に面白がってあげる。彼の感覚を否定せずに受け取ってあげる。彼がちょっとふざけたときに、その温度をちゃんと受け取ってあげる。
すると彼は、「自分の話を肯定的に受け止めてもらえている」と感じます。
これが、一緒にいて楽しいにつながります。
特に大事なのは、笑いの感性や感覚が近いことです。
彼が面白いと思って話していること。彼が面白いと思ってやったこと。彼がちょっと笑ってほしいと思って出した言葉。
そこをあなたも自然に面白がれるかどうか。
ここがかなり大事です。
もちろん、何でも笑ってあげなさいという話ではありません。無理に作り笑いをしろという話でもありません。
でも、彼が面白いと思っていることに対して、あなたも自然に面白がれるなら、その相性はかなり強いです。
彼に「この人には伝わる」と感じさせてあげられるからです。
笑いの感覚が近いと、彼は無理に説明しなくてよくなります。頑張って盛り上げなくてよくなります。変に取り繕わなくてよくなります。
この人は分かってくれる。この人には伝わる。この人といると自然に笑える。
そう感じさせてあげられると、あなたとの時間は彼にとってかなり心地よいものになります。
女性は、面白い話をしようと頑張らなくていい
好きな人と話すとき、女性が一生懸命、面白い話をしようとする必要はありません。
話術で人を楽しませるのは、落語家さんや芸人さんやホストさんのような、客商売で必要な力です。
でも恋愛では、相手はお客様ではありません。
あなたが一方的に彼を楽しませる役になる必要はないですし、彼が一方的にあなたを楽しませる役になる必要もありません。
恋愛は、接客ではなく関係づくりです。
だから見るべきなのは、「私は面白い話ができているか」ではありません。
彼が楽しそうに話した瞬間。彼がちょっと笑ってほしそうにした瞬間。彼が面白いと思って何かを見せてきた瞬間。
そこをちゃんと受け取れているかです。
彼の話を全部すごいと言う必要はありません。何でも笑う必要もありません。無理に合わせる必要もありません。
ただ、彼が面白いと思っているものを、あなたも自然に面白がれるなら、そこは大事にしたほうがいいです。
恋愛で必要なのは、誰にでもウケる面白い話ではありません。
二人の間だけで面白くなる空気です。
彼が面白いと思ったことを、あなたも興味深く受け取れる。彼が笑ったところで、あなたも自然に笑える。他の人には伝わらないような話でも、二人の間ではちゃんと面白くなる。
そういう小さな共通認識が重なると、彼に「この子といると楽しい」と感じさせやすくなります。
会話はできているのに恋愛に進まないなら、空気のズレを見る
デートでは普通に話せているのに、次につながらない。会話はしているのに、恋愛の空気にならない。彼と一緒にいても、どこか噛み合っていない感じがする。
こういう場合、話題そのものが悪いとは限りません。
むしろ、二人の面白がるポイントや、感情のタイミングがズレている可能性があります。
会話が続いているかどうかだけを見ると、問題が見えにくいです。大事なのは、その会話の中で二人が同じものを面白がれているか。彼が楽しそうに話しているものを、あなたが自然に受け取れているか。あなたが笑ったときに、彼も一緒に笑えているか。
恋愛で面白い会話ができる人は、たしかに強いです。
でも、それは芸人さんのように誰もが笑う話をする力ではありません。
恋愛で本当に強いのは、二人だけで面白がれる空気です。
同じものに興味を持てる。同じ話を興味深く感じられる。同じタイミングで笑える。彼が面白いと思ったことを、あなたも自然に受け取れる。
この積み重ねが、「この人といると楽しい」「この人とは空気が合う」「この人の前では無理に頑張らなくていい」につながります。
もし、自分と彼の場合はどこが噛み合っていないのか分からないと感じるなら、一度、関係の流れを整理してみてください。
恋愛戦略相談では、彼との会話やデート中の空気、LINEの流れを一緒に見ながら、どこで恋愛の温度が上がりにくくなっているのかを整理していきます。
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